2012/10/20

リメイク版「秋の訪れ」【後書き】

 2周年記念として第一作目である、「秋の訪れ」をリメイクしてみました。本当は2周年の記念日である10月10日に投稿したかったのですが、無理でした。

 さて、如何だったでしょうか。私はたまに自分の過去の作品をのんびり眺めたりするのですが(ナルシストといえばそうですが、やっぱり自分が好きなように描いたので当然、好きなわけです)、初期の作品群は結構「ネタ」を使っていますね。これはたしかある程度の「ウケ」をねらっていたと思うのですが、今見ると別に無くてもいいかな、と思う反面、これはこれで軽い感じでよいガス抜きになっているなとも思います。ここのところ、まったくもって「ギャグ味」がなかったですからね(シリーズの性質もありますが)。これからの作品でも、軽いやりとりとして、自然な流れの中で使うことはあるでしょうが、やはり露骨なネタ(ボケとつっこみ)はやらないでしょうね。もちろん、まじめな流れでのギャグは落差が大きいですから、つかいどころがよければウケるのでしょうが、それを一度やれば何かここまで築いてきた雰囲気というのが壊れる気がします。作品のに漂う空気感は今のところこれでいいと思っていますし、べつにウケをねらっているのではないので、きっとギャグは使わないでしょう。視聴者を意識して作ると大変だと思うので。

 すこし話が脱線したので、リメイク版秋の訪れの話に戻りますと、今回は16:9モードで作成してみました。画面が広くなる分、たくさん描けますし、セリフ(吹き出し)などは挿入しやすくなったと感じます。もちろん、描く量が増えるので、作業量は増加して投稿までに必要な時間は増えますし、縦が相対的に短くなったので、人物が背景に埋もれやすくなったように感じます。全身を描写すると動画の幅が広がったので、小さく感じますね。絵のバランスのとりかたをまた構築し直す必要があるかもしれません。もっとも普段からそんなことはあまり考えていませんが・・・。
 また、いくつかセリフを改変しました。さらに前作では吹き出し外のセリフというのがあったのですが、それを廃止しました。あってもいいかもしれませんが、背景をきちんと描くようになると、字が埋もれて読みにくいので、やめました。
 と、いくつか細かい変更点がありますが、基本的には前作をそのまま描き直しただけです。ですから、芸がないといわれたらそうですとしか答えられませんね。


 ほかのリメイク候補としては「朱と蒼」でしょう。また、「色の名前」シリーズもボリュームアップさせて新シリーズにするかもしれません。ですが、さしあたって、次からはとともシリーズを再開させようと思っています。

4 件のコメント:

  1. 二周年おめでとうございます。
    なんか覚えのある話だなーと思っていたらリメイクでしたか、
    今からまた一週廻って来ます。

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  2.  遅れましたが二周年おめでとうございます!
     一作目は自分もとても好きで、こうしてリメイクが見られたのはとても嬉しいです。
     李さんに一番最初に惹かれた「影」の描写もより清冽になっていましたね…。この影はただの影ではなく季節の移り変わりのきっかけで、その意味がさらに印象的になっているように感じました。前作とはやや雰囲気が違いますが、今回もとても良かったです。
     とともでは同じくらい好きな「色の名前」にまさか新シリーズが…!とても期待してしまいますw。
     それではまた、新作楽しみにしております。

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  3. M.Kitsukawa(Composer)2012年10月21日 19:05

    2周年、おめでとうございます。
    李花尺さんの描く空気感、あたたかな間の世界、愉しみにしています。
    更に美しくなった背景、繊細な仕草の女性・・・今の描き方で見られて嬉しいです。

    >「色の名前」シリーズもボリュームアップさせて新シリーズ

    「色の名前」のシリーズ、幽香とレティのシリーズ、ずっとリピートし続けたりして、もう何度観た事か・・・。あのゆったりとした、あたたかい遊び心の世界。文の取材ともども増えていただけると個人的には大変嬉しいですが、どうかご無理はせず・・・李花尺さんのお好きな形でお好きなときにお好きなものを創られるのを、これからも愉しみに待ってしています。

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  4. 匿名さん
     ブログで書いたように一作目には一作目の良さがあると思うので、ぜひ、時間がありましたら、昔の作品も見てください(文字送りが早いのはいかんともしがたい欠点ですが)。本作の制作に当たって、初期のほうが大胆な構図(仕草)、カメラアングルを採用していたことを発見しました。最近は自分の限界の中で最大限の努力をして、限界を広げる努力(挑戦)が足りなかったのかもしれません。これからものんびりとですが、精進していく所存ですのでよろしくお願い致します。

    クズマさん
     影の描写は今回、是非とも上達したかったポイントでした。少しは優しい影が表現できたのかもしれません。リリーホワイト・ブラックの話でもありましたように、私は何か明確なある時間に季節は変わるのではなくて、いろんな事象の積み重ねだと思うのです。そのあたり、前作に比べてもう少し明確に表現してみました。もちろん、風や影は秋を教えてくれる、そんな感性を大事にしていきたいですね。
     色の名前のリメイクですが、これもだいぶ前からもう少しボリュームアップして別シリーズ化したいと考えていました。現状まだ明確にまとまっていないで、すぐには新シリーズとして始まることはないですが、是非、期待していてください。
     クズマさんには2年間お世話になりっぱなしですが、これからもよろしくお願い致します。

    M. Kitsukawaさん
     コメントに「あたたかい遊び心の世界」とありますが、これは物語の全体をまとめる上でいい言葉ですね。この言葉を軸に据えれば、物語がまとまるかもしれません。というのは、どうしても色の名前にこだわると、話が少し説教くさいと申しましょうか、押しつけがましくなっていたので、どうしたものかと思案していたのです。いいヒントになりました。ありがとうございます。ただ、新シリーズとしてすぐには始めることはしませんので、どうか、何となく期待して頂きながら、これからもおつきあいくださいますよう、お願い致します。

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