さて、5話まできました。ここにきて霊夢&魔理沙はゾンビを目の当たりにします。
実は、この5話を描くのにものすごく心労が大きかったのです。小さい子供をゾンビとして描くことにものすごく抵抗を感じたのです。いわゆる成人がゾンビになっている状態はわりかし心に抵抗がなかったのですが、なぜでしょうか。単に見慣れていないだけかもしれないのですが、それだけでは説明できない後ろめたさがあったのです。いわゆる台本を書いているときは何の抵抗も感じていなかったのですが、これは実際に、台本を書いていたときは細かい部分までは描写していなかったためで、実際に細かい話を詰めていくときに、げっそりしました。実は昨年のうちに5話が完成しなかったのは、この子供のゾンビを描くことに悩んだためでもあります。もちろん、子供のゾンビだけに抵抗を感じるのは私のエゴでしかなく、自分の情けなさをさらけ出す結果となってしまいましたが。そして、物語を作り替えることも考えたのですが、ちょっと子供のゾンビに対する皆様の反応も気になったりして、このまま作ることにしました。
以下、動画の解釈について、すこし述べたいと思います。
ぜひ、この後書きを見てくださった方に伝えたいのは、作中で魔理沙を引っ張った子供のゾンビは決して、魔理沙をだまそうとした訳ではないということです。もちろん、それは私の解釈で、あの少ないシーンではそうであるという確証を描けた訳ではありません。ですから、違う解釈はもちろん、かまわないのです。しかし、できれば、あの子供ゾンビは魔理沙をだました、すなわち、引きずり込む意思を始めからもっていた訳ではないと思ってもらいたいのです。
そのように解釈できる理由をすこし述べます。
1)ゾンビになったとはいえ、子供なので、単純に空を飛んでいる3人に興味を示したため、手をあげた。
2)周りに折り重なっている大きなゾンビは子供の足下にある生肉を食べようとしている。
3)その証拠に子供ゾンビの周りには血溜りができていて、魔理沙はそこに手を突っ込んでしまっている
4)壁にもたくさんの血痕がついているが、それはあくまでもその生肉のもの(おそらくは犬、あるいはだれか)
5)子供ゾンビは魔理沙が来たことで喜んでいる(このシーンを描くのが辛かった)
6)一緒に遊んでくれると思ったので、引っ張ったが、結果、魔理沙を引きずりおろした
このように子供のゾンビが意図して魔理沙を引きずり込んだわけではない傍証は準備したつもりです。しかし、物語を評価するのは私ではありませんので、皆様がどう思われるかにまかせます。
ゾンビにはほとんどといっていいほど、自らの意志がないことは私のデフォルトの設定というか、認識ですから、そのへんも考慮して頂けたら、と思いますが、どうでしょうか。
ずいぶんと書きましたが、物語としてあまり考えずに楽しんでもらうのが一番かもしれませんね。
はじめまして
返信削除動画拝見させてもらいました
一目見て好きになりました
細かい心理描写はつめればつめるほど気持ちの力を使いますね
5)子供ゾンビは魔理沙が来たことで喜んでいる
これはなんとなく自分も感じました
その理由まではその後の衝撃のほうが強くて、すぐには考えれなかったかな
いろいろ考えながら楽しめる作品だと思ってます
楽しみにしています
コメント、ありがとうございます
返信削除子供ゾンビのアップのシーンから感じ取ってくださってありがとうございます。
まだまだ自分の描写力に自信がないもので、ここにつらつら書いておりますが、伝わったのが素直にうれしいです。
ゾンビ禍も佳境に入っていきます、どうぞ、最後までおつきあいください。