2013/02/24

週末雑感

さて、月日が経つのは早いもので、動画制作は遅々として進まないのに、こうして週末雑感を書くのはすでに3回目となっております。これで “三日坊主” ならぬ “三週間坊主” にはならずに済みそうですね(正確に言えば、来週更新できれば、の話ですが)。

さて、今回はmagoさんの「のんびり描いた東方4こま」のお話でも。
(リンクにはmagoさんの作品が全部入ってます、ボカロのPVとか)


magoさんの動画は
① 線が黒い
② 線が太い
③ 線が固い
④ 東方

ということですが、独特の線の重ね書きスタイルが素敵です。デフォルメされたぷっくりとしたほっぺの絵柄と頭身の高いすらりとした絵柄が入り乱れた動画は、のんびりと優しい気持ちで見ることができて、大好きです。magoさんの4コマはどれもクスリと笑うことができる雰囲気がよいですね。まさに「のんびり」とした雰囲気です。そういえば、毎回動画を作るきっかけが不穏なのですが、大丈夫なのですかね・・・?。

さて、magoさんの動画で外すことのできない、衝撃的な作品があります。それは11作目



の後半の勇儀とパルスィのお話。これは4コマではなくて、小話なのですが、これが大好きでして。パルスィに内在する狂気とそれを包む勇儀の容赦のない包容力。両者の胸の内に秘める思いが交差する様は圧倒的な美しさであると思います。人物たちの表情もまた絶妙なのです。微妙な感情が現れていて胸が苦しいですね。
 私はこれ以上の勇儀とパルスィのお話を思いつかないのですよね。勝ち負けがある訳ではないですけど、なんというか、これを見せられたら、もうストレートな勇儀とパルスィの話は私は作ることができないです。これが大好きだから、勇儀とパルスィの話を見たくなったら、これを見ます。自家発電の必要がないぐらい、私の好みど真ん中です。

後、magoさんといえば、バラ動画。東方の登場人物たちをバラで例える動画を投稿されていますが、非常にバラに関する知識が豊富なご様子。私はバラに関する知識はほとんどありませんが、毎回へぇ・・・と思いながら、楽しく眺めさせて頂いてます。


全体に、のんびりしてくすっとできる感じ、そして「なるほどな」と思わせる解釈や「おっ」と思わせる展開など、4コマとしての完成度も高くて好きです。たまにあるおまけの5コマめもスパイスが利いていて面白いですし。

だって、magoさんの絵がまねできないんですもの。この猫が出てくる話は大好きです。

2013/02/16

週末雑感


週末がやってきました。
こんにちは、李花尺です。
今日は、ドキドキ☆するシリーズのお話でも。
主たる感想は、マヨヒガ発見伝より。
お宝発見伝も面白いんだけど。



このシリーズの特徴。それは、何とも言えない 「間」 の表現かと。
効果音・BGMを巧みに使い、印象的な場面の切り替えと
コマ割を駆使した余白のとり方で
マヨヒガの静寂とした夏が浮かび上がっています。

猫さんと棚娘の掛け合いも秀逸
棚娘の幼さ
猫さんのおちつき
良い具合にかみ合っております。

・・・鈴の音がいいよね。

シリーズ全体を通して時系列が入り乱れて
何度も見ると分かる発見やあるもおかし

やっぱり、棚娘が持って帰った筆は
あの蛙が使っていたものなの?

続きが気になる。。。。
猫さん・・・

 ということで、ドキドキ☆するシリーズはどきどきしながら楽しませて貰っています。私自身は背景を描かないと落ち着かない性質なので、このシリーズのような簡潔な美しさとはあまり縁がないですが、やはり、シンプルな絵柄ならではの魅力があって大好きです。イベントで配布されている同人誌をベースに動画にされているということで、動画の中にコマがあるのはそういった理由も有ると思うのですが、巧みに配置・展開されていて、余白もまた味があっていいですね。

 前作にあたるお宝発見伝では、「ジト目チルノ」という少し大人びたチルノが出てきます。でも霊夢の見た夢(?)のなかでは対極にあるチルノが出てきます。あの辺り、なにか種明かしがあるのか、はたまた、あくまでも霊夢がみた「夢」なのか。基本的に大人びた登場人物が出てくると私はほいほい釣られる傾向があるようで、チルノや猫さんの魅力にやられているのかもしれませんね。

 マヨヒガ発見伝では、りさがマヨヒガから戻る際に捨てられた道具達が作る光の帯の道、あの表現はやはり良いですね。暗闇に、ぽつぽつと怪しげで、しかし優しい光が続いていく様子。実は、拙作「巡るは季節」ではああいった表現が私もやりたかったのです(明治の結界を張るときのシーンですな)。現実とうつつが交わる表現、というものを見た気がします。いいですね。
 後は猫さんの服装もかなり好きです。大陸風な装いが異質さを感じさせますね。単に大陸風な服装が好きなだけかもしれませんが。

どうやら、第三章では猫さんに焦点が当てられている様子。本にはなっているそうなので、ぼちぼちと動画になるのを待つことにしましょう。

シリーズ作者のにひまるさんリスペクト。なんだか大人びた猫さんにはドキドキします。

2013/02/09

週末雑感


一週間とは早いものですね。そう思うと、週刊でなにかを作るというのは大変です。それを続けるとなるとよりいっそう大変だと痛感している次第。

ということで、今週からしばらくは、私が楽しみにしている作品の魅力等々を少し書いてみようかな・・・と思います。

・・・とその前に、近況報告。ただいま、「色の名前 第二話」の作画を行っております。先日やらかした時までに完成してた部分まで追いつきました。とはいっても前半部分ですので、まだ時間がかかりそうです。後、以前の作品ではJ-popの作品を利用しましたが、せっかくなのでその辺り、少し改変を加えようかな、と考えています。基本的にはパブリックドメインやニコニコモンズを利用していくつもりです。

さて、東方棋渡世(Siinaさん)について。

あらすじ
山の天狗組織をぬけた山走椛の物語です。この世界では「将棋」というのが弾幕勝負に変わる一つの「遊び」として認識されているようです。そして将棋は広く浸透しているために、その将棋での勝負事を主催する団体こそは、幻想郷の「実体」を握る団体になりうる・・・ということで、将棋の勝負師である椛は八雲紫と組んで、幻想郷の主たる人物達と命をかけた将棋を指していくことになる。

全体的な魅力
私自身は将棋の駒の動かし方は知っていますが、戦術(作中、棒銀とか矢倉とかいった言葉が出てきます)はほとんど分かりません。この物語において、将棋は非常に大切な要素なのですが(Siinaさんも将棋に詳しいご様子)、それに加えて幻想郷の登場人物達の「能力」が大きくその勝負に関わってきます。ですので、将棋が分からなくとも十二分に楽しめます。
 そしてなんといっても「野生の水木しげる」のタグが表すその絵柄も魅力の一つでしょう。紅美鈴などは、普段、おどろおどろしい妖怪の雰囲気を醸し出しているのですが、時折可愛くなる。可愛いと言えば、妖夢や紫・橙は基本可愛いですね。
 後、おまけで紅美鈴が中国語をしゃべっているのですが、最高です。シリアス一辺倒ではなくて所々シュールな笑いを挟んでくるので、それがまた良し。それぞれの登場人物が良い面・醜悪な面を持っていて、基本的に人間くさいのが良いですね。私は誰しもが持つ両面をあまり描かないので、この両面を上手く描けているSiinaさんには脱帽です。

これから
時折挿入される椛の過去。椛の千里眼の覚醒や厄神様の関係。まだ出ぬ強者。これからもますます気になりますね。そして紫が将棋を指す姿は見ることが出来るのでしょうか?う〜ん、気になる。

総括
Siinaさんの描く東方棋渡世の魅力(ほかの好きな作品にも共通したことですが)は、なんといってもそれぞれの登場人物がそこにたしかに居ることを感じさせる事だと思います。その人物が、そう思って、思ったことをしゃべっている、そう感じさせる世界がそこにあるから、引き込まれるのだと思います。
 椛が精神的にも迷いを断ち切り(でも迷いのなかに椛の魅力や精神力の強さがあるような気もします)、千里眼を使いこなせるようになるのか、どのような結末を迎えるのか、これからも楽しみですね。

棋渡世屈指の名場面を再現。やはり、あの独特の感じは出せません。


2013/02/03

週末雑感


先週末になるべく毎週更新しますといった都合、さすがに次の週ぐらいは更新しないとまずいので、ちょっと近況をば。

twitterでは報告したのですが、李花尺としての活動;画像ファイルや動画ファイル・脚本や構想が書かれた書類ファイルなどを管理しているフォルダを削除してしまいました。作成途中だった「色の名前」第二話や、脚本も削除してしまったので、現在、脚本を書き直して、ちょろちょろと再び作画を再開しているところです。

ですので、投稿はまた少し遅れると思いますが、気長にお待ちください。


さて、それだけではちょっとつまらないので、少しほかの話題でも。


これまでは人のことを書くことはしない、あまり自分以外のことは触れないようにしていたのですが、少し宗旨替えをしました。というのも、自分自身は人に評価されること(肯定的であれ、否定的であれ)がモチベーションの一つになっているのに、自分自身は評価することに無関心でいるのはなんだかフェアじゃないな、と思えてきたからです。「評価」といっても、私に大層なことが出来るわけではなくて、“このシリーズや作品が好きだ”ぐらいのことです。でも、そういう一言が私自身は嬉しかったりするので、それぐらいなら言ってもいいかな・・・と思います。すでにTwitterでは私が楽しみにしている動画が投稿されると、つぶやいていたりしますし。

ということで、今現在、私が楽しみにしている動画シリーズをとりあえず上げていきますと、

・東方棋渡世;Siinaさん
・ドキドキ☆するシリーズ;ジト目チルノの人さん
・のんびり描いた東方4こま;magoさん
・ほのぼのフラン;くびのこさん
・淡々と進む東方手書き漫画;moganboさん
・サーヴォスの箱;servossさん

こんな感じでしょうか。東方棋渡世とドキドキ☆するシリーズは続き物のなかでは抜群のおもしろさだと思います。続きが気になりますなぁ。のんびり〜とほのぼの〜の両シリーズはどちらもそのタイトルにあるように、のんびりと、ほのぼのと優しい気持ちで見ることが出来るので、大好きです。淡々〜はなかなか言葉の掛け合いが軽快で、しかもお魚天国のBGMとあいまってなんともいえない独特の雰囲気が好きです。淡々〜は小悪魔の話が完結したので、次はどんな話が始まるか楽しみですね。servossさんの作品群は動画タイトルに統一性はないですが、作品間につながりがみられますから、ひとつの幻想郷のシリーズとみてもよいかもしれませんね。絶妙な表情の表現の、エンターテイメントとして完成度が高い作品が多くて素敵です。あ、「やっぱ無理」さんの作品も続きが気になっているのですが、最近投稿されてないですね。どうしたものでしょう。

せっかくですので、また、これらの作品についてちょっとした感想なぞを書いてみようと考えています。今週はここまで。