2013/02/09

週末雑感


一週間とは早いものですね。そう思うと、週刊でなにかを作るというのは大変です。それを続けるとなるとよりいっそう大変だと痛感している次第。

ということで、今週からしばらくは、私が楽しみにしている作品の魅力等々を少し書いてみようかな・・・と思います。

・・・とその前に、近況報告。ただいま、「色の名前 第二話」の作画を行っております。先日やらかした時までに完成してた部分まで追いつきました。とはいっても前半部分ですので、まだ時間がかかりそうです。後、以前の作品ではJ-popの作品を利用しましたが、せっかくなのでその辺り、少し改変を加えようかな、と考えています。基本的にはパブリックドメインやニコニコモンズを利用していくつもりです。

さて、東方棋渡世(Siinaさん)について。

あらすじ
山の天狗組織をぬけた山走椛の物語です。この世界では「将棋」というのが弾幕勝負に変わる一つの「遊び」として認識されているようです。そして将棋は広く浸透しているために、その将棋での勝負事を主催する団体こそは、幻想郷の「実体」を握る団体になりうる・・・ということで、将棋の勝負師である椛は八雲紫と組んで、幻想郷の主たる人物達と命をかけた将棋を指していくことになる。

全体的な魅力
私自身は将棋の駒の動かし方は知っていますが、戦術(作中、棒銀とか矢倉とかいった言葉が出てきます)はほとんど分かりません。この物語において、将棋は非常に大切な要素なのですが(Siinaさんも将棋に詳しいご様子)、それに加えて幻想郷の登場人物達の「能力」が大きくその勝負に関わってきます。ですので、将棋が分からなくとも十二分に楽しめます。
 そしてなんといっても「野生の水木しげる」のタグが表すその絵柄も魅力の一つでしょう。紅美鈴などは、普段、おどろおどろしい妖怪の雰囲気を醸し出しているのですが、時折可愛くなる。可愛いと言えば、妖夢や紫・橙は基本可愛いですね。
 後、おまけで紅美鈴が中国語をしゃべっているのですが、最高です。シリアス一辺倒ではなくて所々シュールな笑いを挟んでくるので、それがまた良し。それぞれの登場人物が良い面・醜悪な面を持っていて、基本的に人間くさいのが良いですね。私は誰しもが持つ両面をあまり描かないので、この両面を上手く描けているSiinaさんには脱帽です。

これから
時折挿入される椛の過去。椛の千里眼の覚醒や厄神様の関係。まだ出ぬ強者。これからもますます気になりますね。そして紫が将棋を指す姿は見ることが出来るのでしょうか?う〜ん、気になる。

総括
Siinaさんの描く東方棋渡世の魅力(ほかの好きな作品にも共通したことですが)は、なんといってもそれぞれの登場人物がそこにたしかに居ることを感じさせる事だと思います。その人物が、そう思って、思ったことをしゃべっている、そう感じさせる世界がそこにあるから、引き込まれるのだと思います。
 椛が精神的にも迷いを断ち切り(でも迷いのなかに椛の魅力や精神力の強さがあるような気もします)、千里眼を使いこなせるようになるのか、どのような結末を迎えるのか、これからも楽しみですね。

棋渡世屈指の名場面を再現。やはり、あの独特の感じは出せません。


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