2013/04/13

動画が出来るまで-2



さて、今日は作画の話をしましょうか。


動画を作る上で最も重要なパートと言っても良いかもしれません(ほんとは脚本が大事ですが、重要度はこちらも譲れないかと)。前回書きましたが、私はphotoshop CSを使って作画を行っています。まず、作画の大まかな流れですが、

1)下書き
2)線入れ
3)色塗り
4)背景の作成
5)ぼかしなどの処理
6)吹き出しの作成 or 字幕の作成

という順番になっています。
せっかくなので現在作成中の作画をキャプチャして見てみましょう。
(現在、字幕式の動画を作っているので、吹き出しはないです)

これが下書き段階。
台本を見ながら情景を想定して描いていきます。基本的にカメラワーク論なんて有りません。直感的に描いています。表情を捉えたいときは近くに寄りますし、登場人物の位置関係を見せたいときは引きますし、あんまり同じ構図が続かないようにカメラを回したりします。

そして線入れ段階(清書?)。

下書きのレイヤーの透明度を下げて、上からなぞっていきます。基本的に「さっと」筆を走らせて、満足行く線が引けるまでやり直しです。ゆっくりと丁寧に線をなぞる、ということはしていません。表情と体は別レイヤーになっていることが多いです。

次は色塗り段階



最近はまずざっくり塗って、それを消しゴムツールで整形するというのが私の中の流行です。そのときは新しいレイヤーを使って塗ることもありますが、塗り終わるとそれを速攻でこれまでの「色」のレイヤーに結合します。ですから、都合、“下書き” “線” “表情” “色”の4枚のレイヤーがここまでで存在することになります。(表情のレイヤーは無い場合もありますが)

続いて背景を描く段階

背景はめったなことで下書きしません。新しいレイヤーにざっくり描いていきます(このキャプチャではすでにエフェクトがかかっちゃってますが、気にしないで)。
そしても新しいレイヤーで色をつけます(背景の色と線のレイヤーはすぐに結合させることが多い)。そして、背景もその距離によって、別のレイヤーを使います(この場面だと後ろの妖精と黒板のある壁は別のレイヤーでした)。これは背景を一枚のレイヤーに結合すると、最後にエフェクトを使うときに都合が悪いためです。
空も新しいレイヤーを使って、選択ツールで空の部分=色がぬけている部分を選択し、グラデーションツールを使って描きます。

最後に微調整というかエフェクト

背景の線と色のレイヤーを結合して、ぼかしのエフェクトを使ってレンズの遠近感っぽいものを演出します。より遠いところはきつめにエフェクトをつけたりしますが、基本的には適当です。


とまぁ、こんな感じです。一枚あたりは10分から30分という所でしょうか。微妙な表情を描きたいときなどはもう少し時間がかかっているかもしれません。後は、込み入った背景を描いていると時間がかかりますね。私は他の人のメイキング動画とか生放送とかを見て研究してないので、非常に単純で素朴な使い方をしています。photoshopの機能の半分も使ってないですね(いまだにマスクの使い方がよく分からない・・・)。

来週はカラーパレットとか、筆の種類とか、ちょっと細かい所を紹介したいと思います。ではまた来週。

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