2013/04/21

動画が出来るまで-3


ご機嫌いかがでしょうか、李花尺です。
先週に引き続きまして、作画パートの紹介をしていこうと思います。

まず、カラーパレットの話。

私はこのシンプルなカラーパレットを利用しています。それに加えて、よく使う肌色、朱色、紺色といった色はパレットに登録しています(下から2行目、右から6列目の濃紺から追加したパレット色)。このパレットの中の色の組み合わせで私は色を塗っています。

作画は黒ではなくて濃い茶色を単色で利用しています。後の色はこのパレットの色の組み合わせで表現しています。

基本的にはこのように二種類の色を混ぜて使っています。各キャラクターの服・髪・目などにそれぞれ色をあらかじめ準備しているわけではないので、作画パートが長期間にわたると、「あれ、この服の色はどの組み合わせだっけ?」という現象がたまに生じます。後、色塗りは基本的に「乗算」で塗っているので、色が濃くなっている部分はその色で塗っているわけではなくて、ただの二度塗りであることが大半です。影になっている部分については、メインの色に灰色を混ぜて二度塗りを行うこともありますが、それは特殊な例ですね。

あと、夕焼けや夜の場面で、画面全体が暗かったり、朱色に染まっている場合がありますが、それは紺や朱色で塗りつぶした単色のレイヤーの乗算で表現しています。その色で塗っているわけではありません。筆だけで微妙な色合いを表現するのは難しいですからね。



ペンツールの話。

独特(?)の筆で書いたような線はこのようなブラシを使って表現しています。プリセットのブラシを少し改変したモノです。

基本的にこれ以外のブラシは使っていません。左は細かい作画用ブラシ、中央は普通の作画用ブラシ、右は色塗り用ブラシです。この3種類のブラシはサイズが違うだけではなくて、微妙に設定が違いますが、同じプリセットから派生しているのでだいたい同じです。作画はペンツールを、色塗りは鉛筆ツールを乗算で使っています。鉛筆ツールの不透明度は必要に応じて変化させていますが、普段は100%の濃さで使っています。重ね塗りするときは不透明度を下げることがありますね。


作画を説明するとこんな所でしょうか。では来週は動画制作パートを紹介したいと思います。

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