2013/04/07

動画が出来るまで-1


今週から、私の動画作成の過程を紹介したいと思います。もし何か知りたいことでもございましたら、コメントしてくだされば答えていこうと思っていますので、お気軽にどうぞ。

まず、私の動画作成は3つの過程からなっています。

1)脚本パート
2)作画パート
3)動画パート

それぞれになにをやっているのかと言いますと、
脚本パートでは台本作りをして、
作画パートでは実際の絵を描いています
動画パートで絵(各コマ)に時間を割り振り、BGMSEをつけています。

で、作業環境ですが、

Mac OS 10.4, PowerPC G5 (dual 2 GHz) 2.5 GB メモリ

です。このスペック上で、脚本は「テキストエディット」、作画を「Photoshop CS」、動画では「iMovie HD」を使って作業しています。

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さて、今日は脚本パートのことでも。
実際にはこんな感じで台本を書いています。


 ご覧のようにすべてセリフのみ、そして「誰が」しゃべっているのかは記述していません。私の動画では一度にたくさんの人物がしゃべると言うことがほとんど無いので(せいぜい3人ぐらいまで)、これで全く支障がありません。むしろ、台本を書いて、見直したときにこれは誰のセリフだ?、となるようであれば、それは会話の流れがおかしいか、それともその登場人物が作り込めていないかのどちらかだと考えています。まぁ、ほとんどの場合、2人しか登場人物がいなくて、お互いが交互にしゃべるわけですから、問題有りません(と、いうよりも問題があったらこの手法はとっていないでしょう)。ただ、キャプチャした台本はチルノ・大妖精・リグル・橙・ルーミア・慧音と比較的たくさんの人物が登場しているので、ちょっとわかりにくいですね。ちなみに情景が変わる場合には

#寺子屋・昼休み
#大妖精・リグル・ルーミア・橙

というように、場所とその場面での登場人物の情報を台本に記載しています。

 後、各セリフに番号が振ってあるのは、およその動画の時間を見積もるためです。特に長編ではなるべく1話の長さを統一しようと心がけているので、セリフの量というのは案外大切な要素ですね。だいたい100セリフで7分ぐらいでしょうか。

 私は脚本をすべて書いてから次のパートに移ります。「巡るは季節」のような長編でも基本的にすべての脚本を完成させてから作画を開始します。もちろん、納得がいかなければ途中で書き換えることもしますが、基本的に最後のセリフが完成した状態から作画が始まります。



 私は脚本の善し悪しでその動画の善し悪しが決まると、基本的には考えています。このブログの後書きでもちょくちょく述べていますが、それぞれの動画にはコンセプト(ちいさな発見や提案)があります。一方で、繰り広げられる会話そのものを自然なものにするために、場面場面で一気に書きます。どういう事かと言いますと、会話というのはそんなに自分の中で推敲を重ねて発せられるものではないので、脚本を書くときも、「この妖怪はこういうことを考えて、こういう展開に持って行きたいから、こういうセリフをしゃべらすと良い」というように考えないようにしていると言うことです。自然な会話を考えるのに、その登場人物になりきって「すっと」でて来ないセリフはだめだろうという考え方といってもいいでしょう。ですので、脚本が完成するまでの時間というのはあんまり長くありません。逆に、その登場人物が自分の中に出来ていないと、自然に会話をすることが出来ないので、なかなか登場させることの出来る妖怪が増えにくいですね。ですから、私の動画では「緻密な会話」というのはあまり展開していません。伏線とかも張れないんですよね。そういうのは作者という「神の目」視点ですから。登場人物目線で会話を作っていくと、なかなか伏線は発生しないんですよ。もちろん、短編がメインだと言うこともあるのですが。

脚本が出来たら、いよいよ作画ですね。それはまた来週にでも。

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    てっきり李さん、花さん、尺さんの三人が3つのパートを分担してらっしゃるのかと・・・。

    ちなみに戦闘シーンの台本はどんな感じなのでしょうか。

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  2. klonaさん、こんにちは。

    その設定、良いですね。最近、花のやつがさぼり気味で・・・とかなんとか言ったりして。

    さて、戦闘シーンの台本ですが、the last incident の台本も基本的にキャプチャと一緒だったと思います。台本を先日のデータ誤消去事件の時に虚空の彼方へ送ってしまったので、確たる記憶ではありませんが。ただ、台本を作る段階からどのような戦闘シーンにしたいか、というのはだいたい頭にありました(もっとも、上手く描けませんでしたが)。ただ、ボムを使う、とか、それくらいはメモ程度に台本に記載していたかもしれません。

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