2014/06/14

使っている言葉

あめあめ ふれふれ かぁさんが  じゃのめでおむかえ うれしいな・・・

どうも、李花尺です。梅雨ですな。

雨が嫌いな人は多いですが、そんなでもないだろうと思えるようになったのはいつの日か。さて、冒頭の歌ですがいい歌ですね。子供らしいというか、雨を素直に楽しんでいる様子が目に浮かびます。微笑ましいですな。

さて、「じゃのめ」なんて言葉、この歌のなかでしか聞いたことないですね。もちろん、使ったこともないです。流れからして「傘」なのは小さいころからわかりましたけど、いったいどういうものなのか、これまであんまり考えたことがなかったです。「たんすながもちあのこがほしい〜」という掛け合いのある、あの遊び。これも「タンスが長持ちする」のだと小さいころは思っていましたが、これって、「タンス」と「長持」で、長持は嫁入り道具の一つだったんですね。これは高校の国語便覧(だったと思う)を見て、気づいたのを覚えています。長持だなんてもはや資料館にしかないのでは?と思います。

 童謡のなかの古い言葉、どこか懐かしい響きがあります。どうしてなのでしょう。やはり、響きがいいからなのでしょうか?・・・私はほっておいたら、五・七・五調に収束していく古代人なので、しかたがないのかもしれません。なんだかそんな気がしてきました。

2 件のコメント:

  1.  北原白秋の「雨ふり」ですね。この詩が作られたのは大正十二年、当時はまだ紙作りの蛇の目が残っていたようです。こうして子どもたちに伝えられていきつつ、歌詞の中のものがなくなっていくのは不思議な感じです。北原白秋の詩の中には方言も多いのですが、そちらもどこか懐かしさを感じます。「曼珠沙華」の「ごんしゃん」(お嬢さん)なんかも響きが良いと思いますね。

     この「雨ふり」、最初のウキウキした感じもいいですが後半もステキです。少年と母親が雨の中を歩いていると、傘を忘れたのか、ずぶぬれの子供がいます。その子を見て少年が「ぼくの傘を使ってよ」と傘を渡しに行きます。そして「ぼくは大丈夫だよ、かあさんの大きなじゃのめに入っていくから」と言って去っていきます。この流れはすごく好きです。
     また蛇の目はかなり大きな傘で傘布が1メートル以上のものもあったようです。当時は洋傘もあったので、少年が持っていた、子供に渡した傘は小さな洋傘だったのでしょう。洋傘であれば親子が二人で入ると濡れそうになりますが、蛇の目であれば大きいのでそんなことはありません。この「安心感」が少年が子供に傘を渡した理由の一つなのだと思います。だからこそ「傘」でおむかえではなく、「じゃのめ」でおむかえにしたのではないかと思うのです。

     北原白秋が好きすぎて熱く語ってしまいましたw。なんせ白秋の故郷の柳川にまで行ってしまいましたからね…良い場所でした…。
     また長くなりましたがこのへんで。童謡はやはり良いですね…。

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  2. 熱い思いを頂きまして、ありがとうございます。雨ふりのこのうた、後半を書いてもらって、そういえば、覚えてなかったな・・・と思いました。北原白秋は柳川の人なんですね。水の町、柳川。行ってみたい・・・。

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