2013/05/03

色の名前 03 【後書き】

第3話が投稿できました。4月中には完成しませんでしたが、おおむね一ヶ月ちょっとで投稿できましたね。作中の前半部分はいろんな登場人物が出てきて結構作画に手間取ったので仕方がない・・・と言う事にしておきましょう。


さて、本シリーズはリメイクですが、本作から単なるリメイクではなくて、前回はほとんど描いていない部分を描いています。前作ではおまけでちょっとだけ触れた部分ですね。本シリーズはもうあと一話続きますので、よろしくお願いします。本作は説教臭くならないように注意しましたが、どうしてもその香りを防ぐ事はできないものです。ですが、学校という事で臭いのは当然という状況をつくったことでごまかせたかな、と思っています。


で、今回初めて慧音先生と寺子屋を描きました。作中にありますように他の妖精たちも寺子屋に来ています。私の中で寺子屋は「里」の外れにあって平日は人間の子供を教えて、休日は妖怪や妖精を教えている、そんな施設です。妖怪・妖精向けの講義は一年間を通じたカリキュラムが設定されている訳ではなくて、その日やってきた者達にあわせて講義をする、といった方法をとっていると思っています。これは妖精や妖怪は気まぐれですから、毎回くるとは限らないと考えるからです。ちなみに今回の講義内容は源氏物語 須磨の章ですが、和歌は板書しやすいな、と思ったからで特に意味はありません。
 慧音先生は基本的に冷静で温和な印象を受けますね。ちょっとたれ目というか、眠そうな顔をしています。特技はほめ殺しかも。久々に髪の長い人物を描いたかも。そういえば藍様もしっかりしゃべったのは初めてですね。藍様はお狐さまということで糸目でもう少し面長な印象をなのですが、ちょいと妥協。わりあい首は長い感じですね。しっぽはふかふかに描けたかも。

空色がいつの空の色なのか?これは台本を書いているときにふと思いついた疑問です。後になってよく考えてみるといろんな色の名前はある「もの」の名前を冠している事が多いですよね。でも桜はみんな同じ「桜色」の花を咲かせているかと言われると違います。まして「空色」というのはなんなんだ、というのはこれまで気にした事はなかったですが、あらためて本作を作っている最中に気づかされました。で、その答えが絵の具なのですが、これもどうして空色をあの抜けるような青にしたのかなぁと考えながら台本を書いている中で、ふと思い浮かんだ解です。これが正しいかどうかは私は知りませんが、すぐに思い浮かんだ割にはあながち悪い答えでもないかなぁ・・・と思います。ヒトが青い顔料を手に入れて、それを自然界に当てはめ直したときに「あぁ、抜けるような青い空の色。これは空色だ」となり、そしてそこからもう一度、「この絵の具のような青こそが空の色である」と再定義されたとしてもありではなかろうか・・・と思うのです。多分、同じような事はだれかがすでに述べているでしょうけどね。



 
   ともかくも、空は今日も青いです。



ということで(?)、後書きにかえたいと思います。後もう少し、このシリーズにおつきあいくださいませ。

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