当初、百人一首を下敷きとした「物語」をシリーズに出来ないかなぁとぼんやりと考えていて、劇形式にすれば比較的たくさんある恋の歌も使い勝手がよくなるかな、とか、紅魔館や永遠亭、地霊殿、というようにグループ単位で劇をしてもらう事でグループ間の駆け引きや応酬を描くことができ、シリーズとしても成り立つな、とか、各グループごとに劇をやってもらってそれぞれの動画の人気を計算して優秀賞をだせるな、とかメタなことも含めて、シリーズ物として百人一首の個々の歌をベースにしながらも流れのあるシリーズとして構築できそうだなぁとほくそ笑んでいたのです(いや、実際は笑ってませんけどね)。
さらにはほかの東方作者さんにも同じようなフォーマットで劇を作ってもらえたら、もっと盛り上がるかも・・・とか妄想してました。
ですが、私が百人一首を下敷きにして考えていたのは歌をベースにしたそれぞれの東方の登場人物の「物語」であって、劇ではなかったのです。これに気づくのが遅れました(我ながらアホですね)。すなわち私の頭の中にあるのは「ととも」でやっているような物語であって、それは登場人物そのものの物語ですから、それを本人達に「劇」としてやらせたらなんという茶番というか、ナルシストなんでしょう。かといって、本当に(ロミオとジュリエットのような)劇を百人一首ベースに一から考えてそれをやるとなると、東方でやる意味がほとんどない。東方の設定と百人一首の相性は悪くないと思うのですが、少し勘違いをしていました。ですので、次の長編は違う方向で行こうと思っています。
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