2012/03/03

春めいてきましたね

3月になり、寒さも和らいで、ちょっと外に出ようという気も起きるというものです。

と、いうことで、ちょっと散策してきました。
行ってきたのは琵琶湖です。

 遠くの山はまだ雪をかぶっています。先日雨だったので、もうすこし透き通った青空を期待したのですが、残念ながらぼんやりと霞んでいました。対岸の山々は淡い錆浅黄を基調にして頂には白い雪を残し、そして空と混じって全体としてはぼんやりとした色遣いなのですが、琵琶湖は紺の水をたたえてはっきりと主張していました。

 で、ぶらぶらと湖畔を歩いていると、琵琶湖に流れ込む小川のほとりの小枝にふわふわと白いものが。なにかと思えばネコヤナギでした。ネコヤナギもよくみれば白い毛の付け根は臙脂(エンジってこんな漢字だったんですね知らなかった)というか、紅樺と呼ぶべきか(もっと紫が混じっているようにも思えますが)、春の新芽にふさわしい色をしていました。

 湖畔は松林がおおくてあんまり面白くなかったので、そのうち見えてきた内湖の散策路に路線変更しました。・・・が、まだ早かったらしく、水面に近い部分は白茶色の枯れた芦(芳?ススキも混じってましたね)ばかり。朽ちかけた小道の上にはザリガニの死骸があってあやうく踏みそうになりました。東屋・・・というか中休みのためのロータリーのような場所に近づくと、なにやら大きな鳴き声が。ザリガニを踏みそうになって以降、下を向いて歩いていたのでちょっと驚いたのですが、顔を上げるとガチョウ(?)が数羽、陣取っていました。近づいても逃げないところを見ると、この内湖で餌付けでもされているのでしょうかね。とくにふれあう相手でもないので、そのまま横をお邪魔させて貰いました。で、またしばらく行くとガマの穂が残っているのを見つけました。穂はからからに乾いて、綿がすこし出ています。なんとなく羽毛らしいですね。因幡の白ウサギは毛皮をはがされた後、ガマの穂で癒す話があります。ガマといえば白ウサギだなと思いながら、ふと、これなら毛皮のかわりになりそうだと考えたり(本来の因幡の白ウサギの話とはちがいますけどね)。

 内湖も一周するのにそれほど時間がかかりませんでした。内湖を後にしてしばらく湖畔を歩きましたけど、それほど変わった様子はなし。あ、庭に植わっている梅が咲いてましたね。ちょっとうれしかったですけど、人の家なのでしげしげと眺めるわけにも行かず、退散(梅が見たいなら、長浜に行けば盆梅展をやっているそうですが・・・)。

 琵琶湖の周りにはちょっと春本番を感じるには早かったようです。もちろん、土手からは緑や紅色の新しい芽が顔を出していますし、風は冷たかったですけど、お日様のおかげでそれほど寒くはなかったです。もうあと少しですね。本当は写真の一つでもあればよかったのですが、私はあろうことかカメラを持たないので(写真を題材にした話を投稿しているにもかかわらず!)、文章だけでちょっとした散歩の報告を致しました。皆さんも春を感じてますでしょうか。

追伸;次作は長編で、第一話は3月の中旬を目指しています。今しばらくお待ち頂けたら幸いです。

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