2014/07/26

ピアノのある風景 02 あとがき

さて、やっとこさ第二話を投稿できました。

 それにしても話が進んでいませんな。・・・ともかく、ピアノは学校(寺子屋)にいくことになったようです。1話の最後に慧音先生が登場しましたから、およそ皆さんの予想通りに進んだのではないかと思います。ふと思ったのですが、最近慧音先生の出番が多いですね。そのように感じます。

 慧音先生がピアノを早苗さんから教えてもらうわけですが、果たしてどれくらいの期間が経ったのでしょう。ちょっとわからなくて結局数字を入れるのをごまかしました。数日のような気もしますし、一年まるまる必要な気もします。簡単な童話のメロディーを弾くことを想像すると、それほど時間は経っていないと思いますよ。

 さて、この物語において早苗さんの内面はこの話の「きも」の部分なので、どこまで描くかはかなり悩みました。小説と違って、手書き動画は内面を描きにくいです。もちろん、雲みたいなフキダシで心情の描写をやってもいいのでしょうけど、なんだか格好が悪いような気がして私は避けています。置かれている状況を丁寧に描写して、あとは表情から読み取ってもらうのがいいかなぁと思っています。

 そうそう、本作では早苗さん、ずっと蛇のアクセサリーをしていません。これに深い理由はありません。内緒の話ですが、一番最初に描き忘れて、直すのが面倒くさかったこと、後からなんの説明もなく蛇を復活させるとこれまでつけていなかったことに理由が必要なので、それ以降、意固地になっているだけです。なんとまぁ偏屈者なんでしょうね。

 ひとまずピアノが落ち着いたところで、次はどうなることやら。描きたい情景があるのですが、表現できるかが不安です。では、また。(あとがきを描いたので、週末雑感はおやすみです)

2 件のコメント:

  1.  ついにピアノが…あとは早苗さんがどうするか、ですね。ラストとても楽しみにしています。それにしてもこの空気、やはり小津安二郎監督を思い出します…。李さんは以前作品を見たことがないと言っていたので、おそらく感性が似ているのでしょう。個人的には今回「ああっ…!これだ…!この感じだよ…!」と勝手に盛り上がってしまいました。もう現代にはあの感性が出せる日本人監督なんて正直いないと思います。そして悔しいですが、外国にはいるんですよ。熱心なファンだったり、演出を突き詰めて小津に行き着く人たちが…。ただ現代の邦画監督の人たちが悪いとは思いません。方向性は違えど素晴らしい「間」を表現できる人はたくさんいます。なのでこれは自分の”趣味”の問題とも言えますねw。でも小津演出を最も継承してないのが日本映画だとも思います。なぜだ…小津と同じくらい天才だった成瀬巳喜男監督の継承者はいるのに…!外国では小津さんの継承者はヴィム・ヴェンダース監督などがいたりします。すいませんついつい映画の話が長くなってしまいました…w。
     フキダシによる心情描写は確かに李さんの作品では合わないでしょうね。これはかなり映画的な考えだと思います。かつて黒澤明は心理描写はすべて表情や状況で表現していました。自分も映画ではそれがスマートなやり方だと思っています。絶対にそうでないといけない、とは思っていませんが…。これは自分としては様々な映画を見て出した結論だったので、「なんだか格好悪い」という理由でこういう答えを出した李さんはさすがだ、と感じます。自分なんかクロード・オータン=ララ監督の「赤と黒」で主人公が心理描写を語るシーンでやっと違和感を感じたので…。もし様々なジャンルの映画を見ていなかったら気付かなかったポイントでしょう。でも、極めて重要なポイントです。李さんにはこれからも「なんだか格好悪いから避ける」を貫いてほしいものです。
     
     最後にこれは私ごとですが、山頂のホテルはやめてしまいました…。1,2ヶ月程前に薔薇を買ってしまい、いろいろ調べた所この時期は一日でも水やりをしないと枯れてしまうそうです…。そんなわけでお盆休みは薔薇に水やりながら家で待機してますw。それではまたピアノ最終話の時に…。

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  2. クズマさん
    あふれる小津愛(映画愛)、受け取りました。「間」についてですが、私の中で「間」というのは表現するものというよりも"ある”ものなのです。だから私は「間」をコントロールできていません。「間」理論があるのかどうかはわかりませんが、空気みたいなとりとめのないものをかたちにできる人はすごいと思います。
     映画的、というのはたぶんそうだと思います。もちろん、どうにもならないときは「独白」を使ってましたけどね。「格好悪い」と思う、とか言ってますが、実は私自身が自分を言葉にして表現するのが苦手、というか恥ずかしいだけですけどね。でもその気持を紙になら書けるのは謎ですな。
     あらら、バラのお世話ですか。生き物ですから仕方ないですね。きれいな花がさくのを待っています。ではでは。

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