2010/11/07

色の名前 【後書き】

色の名前

結局、最後の一言、「チルノ色」が言いたかった動画です。

便利な世の中で、色を調べれば、○○色はRGBでxxx, xxx, xxxと表すことが出来る、とわかります。したがって、色には明確な定義があるわけで、曖昧さというのは実は存在しないのかもしれません。が、そんなことはないだろうと個人的には思います。だって、そんなのつまらないじゃないですか。深い峡谷の底を流れる清流の淵の「あお」は碧いと思うし、冬の月の光や、冷たく光る情熱は蒼色と思うわけです。と、共感される/されないはおいておき、そういう風に、個人的な色の感覚があって、それは定義付けされているけれども、客観的な物ではないと思います。そういったなかで、どうしても既知の色では表現できないとき、色に名前を付けるというのは素敵な事だと思うのです。もちろん、いろんな色の名前を知っている方がよいでしょう。車輪の再発見という言葉があるそうですが、そういった事態は避ける方がよいのは妥当だとは思いますが、既存の色を意地になって探すことや固執することは無粋な感じがします。レティと幽香は、チルノの髪の色を単なる水色(使った色はライトシアンかな?)とせずに、チルノのうちからでる雰囲気を含めて、チルノ色とした。それはそうするほか、良い表現がなかったのだと思います。

何事も言葉でうまく説明できないことがあると言います。が、それは違うと最近は思っていて、それが今回の話の底辺を流れています。つまり、言葉でうまく表現できないのではなくて、その状態を説明する言葉が今、ないだけ。だから作ればいい。そして、それを共有すれば、立派な言葉じゃないでしょうか。

チルノ色、これはレティと幽香の間の言葉


実は、この色の話はもうすこしバリエーションがあって、刻々と変わりゆく夕日は何色なのか、という疑問をもつというパターンと、色がわからない動物がモチーフとなっている妖怪に、色を説明する妖精のパターンとか、、、あるいは、やたら色に詳しい妖怪がいて、それに感心するも、微妙な色や、刻々と変化する色が説明できなくて困ってしまうパターンとか、、、などなど。根底に流れるテーマは一緒なのですが。機会があれば、作ろうと思います。


今回の動画を作る前に作りかけた作品があります。今のところ、いまいちなのですが、よければ投稿しようと思います。


追記:どうやら、今回の動画はキーフレームの設定がまずかったらしく、シークバーをいじると動画がうまく再生されません。前回と同じ設定でエンコードしたのですが。自動ではなくて、こちらでキーフレームのレートを設定してあげた方がよいのかもしれません。反省。

1 件のコメント:

  1. シークバーをいじらなくてもうまく再生できなかった・・・気が向いたら上げなおしてほしいなぁ。

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