2011/04/17

文の取材 第七話 【後書き】

「文の取材」はこれにて一旦終了です。
7話、おつき合いくださいましてありがとうございました。
如何だったでしょうか?

おかげさまで動画は第6話まですべて2525再生を突破しました。第一話は5000再生を超えていますね。そしてウォッチリストの登録者数もおよそ400とこのシリーズが始まる前に比べてずいぶんと増えました。特別面白い、熱い、あるいはシュールな訳でも、にやにやできる訳でもありませんが、こういった動画の需要が多少なりもあることを改めて知り、私の住むことのできるニッチもあるのだなぁと心強く思いました。きっと再生数が徐々に減っていけばどこかで心折れていた事でしょう。最後までおつきあいいただきまして本当にありがとうございました。

以下、本シリーズの反省を書きます。物語の設定などの記述はありませんので、ご了承下さい。


常に後ろ向きにものを考えるのもいけませんが、次への改善のために反省は必要です。
ここで物語全体の反省点をば。

この物語のコンセプトとして「幻想郷の日常」を描くというの設定していました。これ自体はおよそ達成できたかな、と思うのですが、もう一つ、「文のカメラに対する意識の移り変わり」を描くというコンセプトというか、目標に掲げていました。が、これは描ききれなかった。これは今思うと、文のカメラに対する最初の考え方、扱い方を丁寧に描かなかったため、文の変化がわかりづいらいものになったのだと思います(当然ですね。AからBに変わったのに、Bしか描かなかったらどういう変化があったのか分かるはずがない)。これは次に生かさねばなりません。

また、物語の前半で、写真の魅力に気づく文を描きましたが、その後の展開でそれを十分にいかしきれなかったのも反省点ですね。もちろん、文としても写真屋(カメラマン)に転向した訳ではないですし、そういう意思ももっていないわけで、中途半端になるほうが自然と言えば自然なのですが・・・

そして言葉遣いについて、いくつかコメントで指摘を頂きました。これが反省点の3点目です。特に尊敬語・謙譲語・丁寧語の間違いはいけません。会話の流れが不自然に感じられれば、この「日常」を切り取るということに失敗している訳ですから。

字送りの早さですが、う~ん、コメントで「早い!」という指摘をもらわなかったので、なんとか適当な範囲に収まったとも言えますが、後で見直してみると、流れるコメントも含めて動画を楽しむには少し早いな、と感じました。動画につくコメントを予想なり加味しながら動画の尺を考えるのはまだまだ難しいですが、今後、よりよい切り替わりについて考えていきたいと思います。私自身は無言の「間」とかをあまり使わずに作るのですが、これをうまく使えれば動画の表現が広がるなぁと思っています。

次に我田引水自画自賛コーナー

photoshop CS®の使い方がちょっっっっとだけ分かった。夕焼けの表現はこれにずいぶんと助けられました。といってもグラデーションと照明、逆光、ぼかしといった表現のエフェクトを使ったにすぎません。いまだにphotoshopは豚に真珠、猫に小判、烏に水晶(笑)の状態です。でも、第2話の最後の夕方のシーンはけっこう良く出来てると思う。あ、でもあの後の台詞だけのシーンの後にシャッター音入れたら良かったですね、今思いました。いや、結局反省ですょ。

後は今回は結構がんばって背景を描きました。背景を書くと、人物の位置が特定されるので、違和感なく描くのは結構しんどかった。あと、文の事務所的なところの本棚の中身は融通無碍ですね。これは勘弁してください。ただ、時折背景に人物が埋もれてしまうところがありました。また、背景を入れるシーンと入れないシーンをもう少し明確に定義付けしてやる必要がありそうです。今回は面倒だから背景を省略したシーンもあるので・・・

おわりに

異変でもなんでもない話、しかも小話ではなくて、連続性を持った話がここまで支持されるとは思っていませんでした。最後まで見てくださった視聴者の皆様、ありがとうございました。よろしければ動画にも少し告知しましたが、次作、レティ・ホワイトロックに焦点を当てた作品もよろしくお願いします。

追記:誤字を修正 敬語→尊敬語 (第7パラグラフ) 4月25日

3 件のコメント:

  1.  文の取材、お疲れさまでした。
     今回も静かな雰囲気の中、良い雰囲気を堪能させていただきました。文が写真の技術を向上させようと思ったことで、幽香や守矢神社の人々に少しずつ影響を与えてゆく。でもそれは幻想郷を揺るがすほどの大事ではなくて、日常のちょっとした変化に過ぎない。
     しかし妖怪の”意識”に変化を与えることは、精神的側面の強い彼らにとっては大きなことかもしれませんね。特にそれぞれの人物のつながりからふいに現れ、新聞という形をとって伝播する。それはイデオロギーとまでは言いませんが、全体的な意識の変化であることには間違いないと思います。以降彼らの写真に対する考えや態度も変わるわけで、これは重要なことではないか、とふと感じました。
     …すいません、こういう静かな変化を自然に描く作品が好きなものでw。今回の作品は本当にハーブティーの似合うような気持ちの良い作品でした。

     そういえば今回は星やはたてがかなり印象的でしたね。この作品を見て彼女たちのファンになった人もいるかもしれません。自分は思わずツタヤに江戸ポルカを借りに行ってしまいましたw。それほどまでにはたての音楽との印象付けはステキでしたw。

     最後に、もしかしたらこれは自分が見落としているだけかもしれませんが、文が写真を綺麗に撮ろうと思った最初のきっかけが自分には分かりませんでした…。もっと新聞を売るため、あるいは盗撮のためのテクニックを磨くためだったのかな…と感じています。ただ最後の霊夢の反応を見るとちょっと違うのかな…。しかしここは自分でかってに予測しているだけなので、もしかしたらちゃんと本編で説明されているのかもしれませんw。

     次はレティの話なのですね。またゆったりと、あるいは考えながら拝見させていただきます。今回も長文失礼しました。

     今回もゆるりとしたお時間をありがとうございました。

    返信削除
  2. すみません、一度文章を投稿したのですが反映されてないようですw。一応URLを貼るなどの行為は避けたのですが…。すみません、出来れば確認お願いいたします。

    返信削除
  3. クズマさん、コメントの救出が遅れてすいません。
    また、フィルターが邪魔をしてくれました。おのれスパムフィルター・・・

    コメントありがとうございます。はたてと星は描いていて楽しいキャラクターでした。私もはたてと一青窈の組み合わせは傑作の一つだと思います。星くんに対しては「萌えた」「だめだけど許す」というコメントがありまして、私としてもうれしい限りです。私自身はこの手の女性が苦手なのですが、魅力的ですよね。


    文がにとりにカメラの使い方を習いに行った理由。実はプロットの段階では描く予定にも入っていたのですが、物語が冗長になるということでカットしています。ですから、本編にはヒントはありません(以降の神様s&霊夢&魔理沙の会話が多少のヒントなのか?) 。思わせぶりなシーンを作りながら、答えを作中に用意しないというのはいけないかな・・・とも思ったのですが、いろいろ想像して貰うのもいいかなと思いました。ですので、いろんな理由を当てはめてみてください。解はありません。ですので動画をまた見るときもハーブティーを用意されて、のんびりとご覧下さいね。

    返信削除