2011/04/09

文の取材 第6話 【後書き】

さてさて、6話まできました。ここでほとんど伝わらなかったであろうことや設定など

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さて、全くと言っていいほど作中にヒントがなかったので伝わらなかった設定を一つ。作中で、カラスに水晶を届けていますが、あれは幻想郷の人から貰った物ではありません。つまり、星は作中で嘘をついています。

聖は魔界に封印されている過程で思考が純化されおり、「物質」への興味関心がほとんどないと思われ、必要なのは「平等」という思想というちょっと極端な面を持っていると思います。文にひたすら自分の考えを説くなど、かなりアンバランスなところがあることからもその傾向がみてとれます。それに対して、人間界で毘沙門天の代わりをするなど人間との関わりを持っていた星は人間の機微を理解する素地があったといえます。ですから、いくら信仰に必要のない物とはいえ、里の人間から貰ったものをカラスにやるというのは失礼になることを理解していたでしょう。ですから、あの水晶は実際に山に探しに行って採ってきた物です。また、ナズーリンとの関係上、物をなくしたことに気づけば、素早くナズーリンに相談すると考えられます。したがって、本当に人から貰った水晶を無くしていて、それをさがすだけなら夕方になるはずが無く、もっと早い段階で水晶を文に渡せたはずです。それができなかったというのは、遠いところに探しに行っていたという証拠です。ではなぜ嘘をついたのか?それは面倒だったからでしょう。

ということで、星の気遣いはものすごく遠回しに表現したので(というか、表現していない)、ずいぶんと単純でかわいい存在になってしまいました。


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椛が「同族」という言葉を使っていますが、幻想郷では一妖怪一種族ということで、要は同じ妖怪はいない、ということですが、天狗の社会というものがあるぐらいですから、「天狗」という種族というかグループがあると考えられます。

『同族の美人が一番人気』

いいたとえが浮かびませんが、金髪の綺麗なお姉さんよりも、大和撫子のほうが良いというか・・・ま、そういう主観的な椛の意見ですよ。

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ニトリは寝起きが悪いです。ものすごく下らない二次設定ですが、いいじゃないですか。そしてどうしてそういうことを考えたかは私も分かりません。ただ、そう思っただけです。



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<以下、この物語の終わりについてのことについて書かれているので注意>

おそらく無限に紡いでいけるであろう本シリーズですが、次回で終わりにしたいと思います。日常を切り取ってきたので、どこかに盛り上がるシーンがあったわけではありません。ですから、唐突に終わると思われるかもしれませんが、ご容赦ください(このブログでは5−7話ぐらいで終わるかなぁとか10話は届かないとかそういう発言はしていましたが)。

もし、このような日常を切り取っていくシリーズ物、小話の集積ではなくて、連続したお話を続けて欲しいという要望がございましたら、投稿動画やこのブログのコメント(コメントを残される場合は注意事項がありますので一読なさって下さい)にその旨、お知らせ下さい。たくさんの要望があれば、文の取材第二シーズン、あるいは別の人・妖怪の日常を切り取っていきたいと思います。

2 件のコメント:

  1. 初めてコメントいたします。
    かんたといいます。こんにちは。
    パソコンやスマートフォンで動画を楽しませてもらっています。
    東方プロジェクトは「ゲームそのもの」も素晴らしいですが、李花尺さんのように素晴らしい二次創作を作る人たちがいるからウェブで爆発的人気をもっているんだろうな、と最近よく思います。
    せっかくなので、ついでに「要望」を書くと幻想郷の日常話は見ていて非常に癒されるので、私としては日常話を続けてくれるとうれしいです。
    最後に一言:李花尺さんの動画を見ると本当に癒されます。ありがとうございます。

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  2. 健太さん、コメントありがとうございます

    現在、「月刊:文々。新聞」みたいなタイトルで、更新頻度を落としながら(月1)、文の視点から幻想郷の日常と季節を切り取るシリーズもありだなぁ、と思っていたりします。この企画が動くかどうかは分かりませんが・・・

    もっとも、次のシリーズも「異変」を扱う予定ではないので、「日常」を綴っていってほしいという期待には答えられるかなぁと思います。

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