2014/05/17

紫色

まだ半袖には遠い雰囲気、先日の雨でまた少し初夏が遠のいた気がします。


さて、過ごしやすい日が続いており、ご機嫌なので先日散歩してました。菜の花は終わり、茂みの高さもましてきてタンポポも目立たなくなりましたので、「黄色」の華やかな彩りは少し減ったように思います。今は「紫」が目立っているように感じます。アザミ、藤、桐の花が咲いていますね。あ、そうだアヤメもそうです。アザミの濃い紫も、「藤色」に形容される淡い紫も素敵な色です。まだ若い草木の鶸萌葱と、少し落ち着いた苔色の斑点の中に紫の気品のある色が映えますな。
 紫と言えば、冠位十二階でもっとも高位の色。私としては紫というのはかなり上品な色だと思っているのですが、世の中には「欲求不満の色」という解釈もありますから、こちらだとお世辞にも上品とは言い難いですね。別に色に対する“解釈”を押しつけるほど下品な事はしませんが、「李さん、紫好きですけど、欲求不満なんですか?」と言われると(実際あるわけですけどね)、冗談とはいえそんな風に見られていた可能性にびっくりするわけです。

 昔、ショウブとカキツバタとアヤメの違いを教わった記憶があるのですが、忘れてしまいました。カキツバタといえば尾形光琳が有名ですね。簡略化されたカキツバタ一つ一つは平面的な絵なのですが、配置の妙によって奥行き感があるという、へんてこりんなふすま絵だと思っています。一度、お目にかかりたいものですな。


1 件のコメント:

  1. http://www.geocities.jp/white777rose/irodeseikaku.htm
    このブログによると「美的センス」「繊細な感受性」etc...。李花尺さんの動画に相応しい色の様に思えますねぇ。紫色…。

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