さて、第三話まで来ました。
はたてさんの登場です。ですので、ちょっとはたてさんの印象について述べていきたいと思います。
はたてさんについてはそれほど多くの二次創作作品があるわけではないように思います。で、おおかたは文にたいして歪んだ感情をもっていることが多いように思います。さらには、はたて自身が病んでいるものも多いようにも思います。
で、念写という能力ですが、結構、ネガティブに捉えられることが多いようですね。作中でも、文は「二番煎じ記者」と毒づいています。誰かが撮った写真しか撮れない、というのは確かに弱点ではありますが、あの携帯電話に検索したい単語を入れるだけで膨大なこれまでの写真にアクセスできるというのはものすごく有利なことだと思うのです。少なくとも私の中で幻想郷にはインターネットは存在しないので、何か調べ物をしようと思えば、紙媒体しかありませんし、図書館とかそういった情報インフラが発達しているとも思えません。ですから、天狗の発行する新聞だって、次々に忘れ去られていくわけで、昔の新聞の記事の引用や、参照することはあまりないと思います。ですから、彼女の能力は写真に限定されますが、膨大な過去の資料を利用できるので、使い方次第では他の新聞を圧倒する情報量を提供できるはずなのです。彼女自身もその辺を分かっているので、決して卑屈になっていることはありません。ただ、文の軽いフットワークは自分にはない特徴ですから、その辺を恨めしく思っているのは確かかなぁ。自分の能力は文にはないけれど、文の特徴も自分にはない、それを分かっていてもやはり人の能力はうらやましいというか、隣の芝は青いわけで、どうしても文に対してとがった物言いになるのでしょう。
ストーカー疑惑みたいなことを作中で描きましたが、別にはたては文のストーカーではないです。この物語を造るに当たって、天狗社会について私なりに考察したのですが、階級社会ならば、一日に一度程度はある程度のブロックごとに顔を合わせているだろうし、月一には全体で集まる会合などがあると思うのです。これについてはまた後日詳しく妄想したいと思うのですが、いろいろ考えた結果、基本的に毎日はたてと文は顔を合わせていると妄想しました。で、いわばライバルである文のことは気になるわけで、昨日の服装を覚えていたということでした。ですから、別にはたてが文をつけ回しているというわけではありません。
ちなみに、はたてが文の家(事務所兼自宅みたいなもの)にやってくるのは結構、頻繁にあります。なぜならば、文の情報がはやいから。どうしてもスピードに劣るはたてが考えた知恵みたいなモノです。文のところで情報を集めることで、遅れをカバーできると考えているわけですね。いやはや、はたてさん、策士です。
幻想郷全体からオリジナルなニュースをいちはやく見つけてくる文と、そこから過去の写真を引き合いに出しながら考察を加えた新聞を作るはたて、といったところでしょうか。
>幻想郷全体からオリジナルなニュースをいちはやく見つけてくる文と、そこから過去の写真を引き合いに出しながら考察を加えた新聞を作るはたて、といったところでしょうか。
返信削除とても解り易い関係です…ということは、二人が組めば相当完成度の高い、充実した記事が出来るんでしょうけれど、そういうワケにもいかないんでしょうね、残念ながら
コメント、ありがとうございます。そうですね、やっぱり、最初にライバル意識が芽生えてしまうと、すこし素直になれない部分があるのでしょう。あとは、私の妄想する天狗の社会構造にも影響を受けていると思います(これはまた今度)。
返信削除はたてと文のやりとりはおもしろく、これからも登場する予定ですが、結構、描くのが難しかったりします。特に文のはたてに対する口調はちょっと身内に対する遠慮のない汚さとはたてへの尊敬がうまく調和したものとして描きたいので、かなり注意しています。