2013/07/07

週末雑感

梅雨前線が上がったり下がったりを繰り返すうちにずいぶんと夏らしさが増しているように感じる今日この頃ですね、李花尺です。
 さて、次作も「とともシリーズ」を予定しており、現在制作中です。梅雨時の日常ですが、さてさて梅雨が明ける前に投稿できるのでしょうか?・・・関東は梅雨明けしたそうですが、そんなことは知りません。


で、暇話。


前回は私の物語作りに影響を与えているものを少し紹介しました。今回は音楽についてお話することにしましょう。

私の音楽経験というのはかなり限られています。中学・高校まではラジオが主な音楽源でした。大学に入ってCDを「借りる」という手段を手に入れて(遅い!)、いくつかの好きなアーティストに出会いました。iTunes storeでお勧めのアーティスト機能から多少の出会いも会ったと思います。ですが今は忙しくなってまた音楽から遠ざかっています。
 私のお気に入りのアーティストですが、ざっと思いつくままに列挙していきますと、

天野月子・鬼束ちひろ・cocco・東京事変
柴田淳・Lyrico・mink・元ちとせ・一青窈
坂本龍一・久石譲

こんな感じですか。男性ボーカルのアーティストが入っていないところに偏屈さを感じますね。基本的にバラードが上手い人が好きです。友達にはなんでこんな暗い曲ばっかり聞いてるの?と不思議がられたこともあります。でもHALCALIは好きですよ、M君。でも、たまにアップテンポの曲をかけていたら「らしくない」と言われましたね。どっちなのよ。
 基本的に出会いはツタヤです。手にとって面白そうだな、と思って借りる、好きになる、ですね。何かのテーマソングやED、OPにであることに気づくのはだいたいその後です。

 危ないバランス感覚の曲と声が好きです。天野月子の「人形」とか鬼束ちひろの「月光」とか、東京事変の「遭難」とか、coccoの「樹海の糸」とか。物騒な曲・狂気のさたを含んだ曲を力強い声で訴えるのが好きです。
 そういった危うげな力強さとは対極な、優しい歌声も好きです。柴田淳とかLyrico(最近、露崎春女にもどった見たいですが)の高音が透き通っている感じが好きです。minkは独特のハスキーボイスがものすごく素敵です。元ちとせと一青窈はなんだろう、ちょっと異国の香りがするんですが(元ちとせは奄美でしたっけ?一青窈は台湾でしたよね)、そのどことなく異国情緒漂う声質と歌い方が心地よいのです。柴田淳なら「ぼくの味方」、Lyricoの「キセキノハナ」、minkでは「すき」、元ちとせは「語り継ぐこと」、一青窈といえば「かざぐるま」。一曲だけ選ぶことは難しいですが、どれも素敵な捨てがたい良い曲ですね。あ、元ちとせとの出会いは、日本でリュウグウノツカイがたくさん見つかったときに、YouTubeでリュウグウノツカイの映像に「竜宮の使い」という曲を合わせていた作品を見た時ですね。そのときに、いい曲だなぁと思ったのがきっかけでした。
 とまぁ、基本的にJ-POPの女性アーティスト(ごく限られた)によって私の音楽経験は占められています。久石譲は映画からですね。坂本龍一との出会いは・・・忘れました。確か、YMOというメジャーなグループがあったらしい、というところから出会ったと思います。
 今、iTunesをのぞいてみると、68アーティスト、1741曲(コモンズからダウンロードした音源を含む)ですから、そんなにたいしたことないことが分かります。ちなみにここであげたアーティストだけで823曲ですから、半分近くがこの10名のアーティストによって占められていますね。そう考えるとものすごく限られてますな。


 音楽から作品のインスピレーションを受けるか?私の場合はどうでしょう?台本よりも先に利用する音源を決めていたことはありませんし、「この歌をもとに作ろう」という明確な意識をしたこともないので、原案につよい影響を与えているものではないと考えられます。


お勧めのアーティストなので、まだ聞いたことがないようでしたら、ツタヤで借りてみては如何でしょうか?

2 件のコメント:

  1.  李さんらしい選曲ですねぇ。
     なんとなく情緒感や艶やかさを感じる曲が多い気がしますね。あとはどことなく和を感じるというか。穏やかなんですが、内に秘めた熱を感じます。落ち着いた雰囲気の中に心動かされるものがあるというか。
     東京事変や元ちとせなんかは自分も好きなので嬉しいですね。好きな手書き作者さんには音楽の好みがかぶっている人が多い気がしますw。
     いつか音楽モチーフの話も見てみたいものです。

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  2. 音楽をモチーフにした作品、ですか。はてさて、ひらめきますかね。

    司馬遼太郎の随筆に「うたうこと」という題の小話があるのですが、その書きだしに

    「〜娘さんが三、四歳のころ、頬っぺたにごはん粒をつけてすわっていた。叔父さんが入ってきて「ごはん粒つけてどくゆくの?」と唄いながら、顔をのぞきこんでくれた。その即興の唄にこめられた愛をたまらにほどに感じて、いまなお忘れられないという。」

    という一文があります。私はこの一文の情景が好きです。「唄」の持つちからと言いますか、作用と言いますか、それを端的に表していると思うのです。歌うこと、声に出すことの良さというのを描いてみるのもまた新たな発見があるかもしれません。

    以前、大島渚監督が亡くなられた際に、ラジオから「戦場のメリークリスマス」が流れて来ました。その時は車での移動中だったのですが、電波の入りが悪く、ザーっというホワイトノイズのなかからピアノの旋律だけが、透き通ってくるような感じを受けたのを覚えています。その時、ものすごく音楽(旋律)の美しさを感じましたね。

    一口に音楽といってもいろんな切り口がありそうですが、ひとまず着想はなし。

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