2014/11/01

秋桜

薄紅の秋桜が秋の日の・・・どうも、昭和な李花尺です。

 休耕田をコスモス畑にしているところがいくつかありますが、案外背が高いですね。大人でもかくれんぼができるぐらいです。それに、それぞれ微妙に色合いや模様が違って個性がありますね。きれいな花です。なにより、秋桜は道端に一輪だけ咲いていることもあって、その生命力の強さや健気さが魅力です。

 コスモスについてちょっと調べてみると、キク科の植物で学名もCosmos cosmos。言われてみると葉っぱとかは菊っぽいですね。 和名は「アキザクラ」だと思います。桜はバラ科ですけど、まぁ、色合いとか似てますからよしとしましょうか。明治に観賞用として輸入されて、秋の季語として「秋桜」がその当時から用いられている様子。どうも「秋桜」と書いてアキザクラと和名として読む人より、当て字としてコスモスと読む人が多いような気がします。「コスモス」という響きは日本語に馴染みやすいようにも感じますね。シロツメクサ(和名)とクローバーだと若干クローバーを使う人が多いでしょうか。でも、ハルジオンのことをフィラデルフィア・デイジーや「Skevish」という人は殆どいないでしょう。そもそもハルジオンなんて、漢字で春紫苑と書くことができるなんて知らない人も多そうですね。私も昔は向こうの言葉を単にカタカナ表記したものだと思っていました。


 ま、うんちくはおいておきまして、コスモスが秋の風に吹かれて揺れているとなんとなく冒頭の歌を思い出してしんみりする李花尺なのでした。

3 件のコメント:

  1.  コスモスの季節ですねぇ。
     うちの近くでも背丈の高いコスモスが咲き乱れております。シンプルですがどことなく秋を思わせる良い花ですね。
     
     そういえば日本で見られるコスモスのほとんどは大春車菊(オオハルシャギク)というやつで、一般的にコスモスといえばこれを指しますね。なぜ秋に咲くのに春…という疑問は残りますがw。
     もう一つオオハルシャギクには大波斯菊と書く場合もあります。この波斯とはペルシアのことを指すそうです。ハルシャ…ペルシア、昔の当て字っぽい感じですね。

     しかしオオハルシャギクの原産地はメキシコです。
     なんというかこう…もう少し統一感が欲しかったですねw。

     それでは自分もしんみりしながらこのへんで…。

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  2. 背が高く、細い茎のコスモスは、小春日和の穏やかな風に揺れているのが絵になりますよねぇ。
    きっと「秋桜」という呼び名は、花弁の色が桜を思い起こすから付けられたのでしょうけど、もし名付け親が初めて目にしたのが濃紅や山吹色の花であったのならば、別の名前が付けられたかも、などとぼんやりと思いますなぁ…。

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  3. クズマさん
    なんと、そんな和名だったのですか。「アキザクラ」というのはコスモス全般を指す和名なのでしょうね。それにしても春車を波斯と書くとはなかなか粋ですね。いろいろちぐはぐなのは些細なことなのでしょう。自由ですな。

    Underdogさん
    確かに「桜っぽい」花ですし、桜という言葉を使いたくなったのだろうなぁと私もぼんやりと思いましたよ。

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