さて、第二話を投稿しました。
第二話は第一話の冒頭でレティとチルノの出会いがありそして最後に再び会う、その間の出来事です。
文とレティの掛け合いは実はもう少し長かったのですが、レティという孤独な存在がそう長い間、他の妖怪と接する事もないだろうと思い、削りました。もっとも、文とレティの会話は文が一方的にしゃべっている部分が多いですけれどね。「弱い犬ほどよくほえる」とはいうものの、能弁もまた一つの能力です。レティは弁の立つ文を素直に認めていると思います。ちなみに、こんなせりふが省略されました。
文:外にはもっと面白い奴がいると思うに至る
レ:なるほどね
文:どうです、納得してもらえましたか?
レ:・・・そんなに面白いものかしら、他者というのは?
文:なにせ自分とは違う価値観を持っているわけですからね
レ:貴女が他者に対して興味を持つ理由は分かったわ
でもなぜ、今なおそれを維持できるのかしら?
文:変化があるからですよ、事件といっても良い
それはある者とある者のつながりの発生やこじれにほかならない
そして一つの変化はそれだけで完結することはないのです
変化は伝播し、変質していく
もちろん、つながりの少ない者の事件は伝わりにくい
が、それを広げることは可能です
レ:新聞ね
文:ご明察、私自身によって事件は大勢の事件になるのです
わかりますか?
レ:何が?
文:幻想郷は狭い、ただ、世界を広げることは可能です
・・・とこんな会話を準備してました。無くても良いですね。あってもいいけど。射命丸文の本質をついた会話のような気もするのですが、物語の主人公はレティですので、割愛です。
さて、第二話は第一話の間に起こった出来事ですので、重要ですが、この事件がどのような変化をレティにもたらしていくかをこれから描いていこう、というところです。
どうぞ、今しばらくおつきあい下さいませ。
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