2011/01/25

ちょっときになったので

ニコニコのホーム画面で面白い記事を見かけました。

「ブラックジャックによろしく」を無料配布する

びっくらこいて記事をざっと読むと、まぁ、無料公開しても害はないし、次の漫画で稼げばよいということでした。

確かに無料配布してしまえば、海賊版の問題は多分出ません。だって、無料で手に入るものを海賊版で買う必要はありませんからね。そして改変(色を塗ったりを私は想像しますし、需要も多い気がします)についてもOKだそうです。著名な漫画家が二次創作の(?)材料を無償で提供してくれるのは進歩かもしれません。

が、「次の漫画で稼げば良い」というところが引っかかります。
じゃあ、この人は次の漫画もある程度売れたら(あるいは何かしら衝突があれば)無償で公開するのでしょうか?漫画を完全に自分で売る手法を取らない限り、どこかで間接的に人を養っている訳です。それが出版社であろうが、サイトの運営会社であろうが同じだと思います。ネットだって販売のサイトを運営するにはお金がいりますからね(スタッフ、作品を置くサーバーを借りたりしないといけない訳ですし)。ですので「次で稼げばいいからこの作品はもう著作権フリーね」、というスタンスはものすごく自己中心的に感じるのです。


私は佐藤さんが講談社とどのような軋轢があったかしらないですが、ちょっと、小首をかしげてしまう記事でした。

いやはや、ちゃんと調べないでしゃべるといけないことがよくわかりました。ちょっと、佐藤さんの考えをちょっと検索してみたのですが、漫画の投稿システムを作って、そのシステムそのものは基本的には解放することを考えておられるそうです(漫画 on Webにてすでに運用中)。オンラインでリーダーなしに読めて、課金できて、お金を作者に還元できるシステムを作っていたのですね。失礼いたしました。

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